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鳥人間コンテスト2024を振り返ってver.芝田 – 九州大学鳥人間チーム 作業日誌
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鳥人間コンテスト2024を振り返ってver.芝田

琵琶湖から帰ってきてすぐに振り返ってを書いたのですが、投稿するのを忘れていたので今更ですが投稿します。

鳥コン2024振り返り

QX-24テール持ち 芝田一翔

 現在時刻2024/07/30 18:30

積み下ろしが終わりQX-24の機体が伊都に帰ってきました。 水平尾翼は「ほんとに飛んだん?」ってくらいきれいです。T字尾翼のいいところですね。惜しくも舵面のバルサ部分と安定板のヒンジ部分がボートから降ろす際に水につかってしまい破損しましたが、気になる損傷はそのくらいです。

さて、振り返りですが自分はテール持ちを2年間やらせていただいたのでテール持ちとして振り返りを書いていきます。

 昨年の2023鳥人間コンテストでは自分がテールを早く離したため機体は一瞬にして視界から消えていきました。テールバーが手から離れた後の機体の挙動、視界から消えた後のドゴンという音はいまも鮮明に覚えています。だって一番近くで見てたから。フライト後から機体回収までずっと班長代の方々に慰められていたと思います。本当に申し訳ないという気持ちでいっぱいでした。

 正直、今年のフライトが終わるまで自信を持てたことはありませんでした。去年みたいに失敗したら、、、という気持ちが一番強かったと思います。それでもテール持ちを続けられたのは今年のパイロットの「24のテール頼んだ」という言葉があったからです。

Pに感謝(帰ってきた後にPから完璧やとか、お前がMVPだとか言われましたが、どう考えてもあなたでしょMVPは)

 さて、やっと今年のフライトの振り返りに入ります。今年は昨年より胴体が伸び、脚からテールバー端までの長さは4.5mほどありました(テールバー長さ1m)。発進の動画を見返すと脚が50cmほどプラホからでたときにテールを離し、テール持ちが止まったのはプラホ先端の赤い部分の真ん中付近に見えます。赤い部分は昨年や今年のプラホ見学の際に測定し、約1mほどであると分かっているのでテール持ちはざっくり3mほど滑っています。乗り込み練では脚が1mほどプラホからでたときにテールを離し、赤いところ中央で止まっていたので滑る距離は2.5mほどです。

練習と本番の、①離す位置の違い ②制動距離の違いの考察です。

まず①について、練習では「脚が完全にプラホから出たのを見て離す動作を開始する」としていたので、目で見て行動に移し実際に自分の手から離れるまでの約0.2秒(約1m)は機体が進みます。対して本番では前日のフライトミーティングで「脚がプラホ上の赤いところに差し掛かったのを見て離す動作を開始する」としていました。計算では脚がぴったりプラホの端に差し掛かった時に手から離れるわけですが、実際は機速が速かったか緊張で手から離れるまでに時間がかかったか、何らかの理由で脚が50cmほど飛び出したところでテールを離しています。「脚が出るまで機体を持っとく!」という意識が強かったのかもしれません。

 次に②について、制動距離が50cm伸びたのはプラホと乗り込み練のマットの材質の違い、機速の違い、プラホの傾斜(3degほど)などによるものではないでしょうか。思ったより滑りましたが視線が低かったせいか、恐怖はあまり感じませんでした。それにしても飛び立った瞬間の景色は圧巻でした。先代(QX-22)のテール持ちがあの景色はすごかったと言っていた意味が分かる気がします。カウルや脚まわりの景色から徐々にズームアウトされ、きれいに反った主翼や存在感の強い(ほめ言葉)T字尾翼が視界に入り、しばらく直進した後右に流れていったと思います。地面効果を使った粘りもめっっちゃ長く感じました。

 手から離れた瞬間に「これは行った」と感じ次の瞬間にはガッツポーズして叫んでいたと思います。たとえるならバルサ飛行機をうまく投げられたときのあの感じですかね。(やったことない人はぜひやってみてほしいです。うまくスーッと飛ぶとめっちゃ気持ちいいです。)動画を見返してみると喜ぶの早すぎた気もしますし、よく見るとテールちょっと下がってるし、総じて完璧だったとは言えませんが。

 来年も琵琶湖で飛んでる姿見たいですね、見れるように頑張ります。

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