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鳥人間コンテスト2023を振り返ってver. 須貝

QX-23元主翼班長の須貝です。鳥コン終わったのが3か月前ですか、早いですねえ…いや、院試終わった後くらいに鳥コンの振り返りを一回書いたのですが、たいしたこと書いてなくてこっそりお蔵入りしていました。外から戸を叩く人がいるので蔵を開けようと思います。

~以下、2か月くらいmemo.docxに寝かせていたやつ~

7/27

お昼に上の駐車場で写真撮影して出発し、時間通りフェリー乗り場に到着。今年初めてフェリーで行った。夕食はフェリーで食べたが、一方通行のレーンにある料理をとる形式だったので、何があるのかわからず、よくわからない組み合わせになってしまった。帰りはビュッフェ形式で良かったです。外で代表補佐がビール缶開けていた。(ん?)

お風呂に行こうと荷物整理していたら問題発覚。なんと肌着類をいれた袋が丸ごとない。近くの設計が疑われたが自宅にちゃんと置き忘れていた。

事前資料で早く寝ろと書いてあったので21時前にさっさと寝た。健康的。

7/28

4時過ぎに起きて一人で明石海峡大橋をくぐる瞬間を見た。下船後は特にトラブルなく彦根に向かい、イオン彦根で肌着を購入。イオンの他GUとユニクロがあるので、忘れてきたらここで調達しましょう。午後はB4で彦根城へ。夜はブロンコビリーでハンバーグ食べた。帰る直前にBHIさんのグループが来店していましたね。ホテルに戻って次の日にやることを共有していると、ある後輩から「声をだせ」と言われました。まあ、翼が潰れるなら喉を潰したほうがマシな気もしてきたので、前日と当日はそれなりに声を張り上げたつもり(自分比)。

7/29

たいして疲れも取れず起床。8時頃に会場に到着。ハイエースから荷物降ろしているときに金曜日組と合流し一安心。9時ごろトラックの荷下ろし開始。20分くらいで完了。早かったですね、素晴らしい。積み込みあんなに時間かかったのに。まずはテントの設営。前日に設営の手順が共有されましたが、一度組む練習したほうがいいですね。今年は雨で練習できなかったですけど。あと、ロープワークも来年までにみんなで練習しよう。テント設営後、主翼は0胴組まれるまで特に動くこともなかったので、まだドライヤーかけていないフィルムにドライヤーをかけた。午前中からもたついていて機体審査まで大分時間かかった。午後に主翼は0-R1-R2を組み機体審査。接合部分と翼端の話だけして無事終了。この時、0-R1のおさむ君がおかしいことに気づく。パテが熱で柔らかくなって変形したのか、頭と後縁が合わない。結局当日カーボンリブに直接エポを塗って固定してしまおうという結論になった。解体後、また問題発生。R1のフィルムが一部破れていた。誰がやったか問い詰めたりしないけど、報告がなかったのは悲しかったね。極楽湯に行く前に急いでフィルムを張りなおした。作業終わった後は極楽湯に行き、牛丼をテイクアウトした。寝る前に明日の流れを班員と共有して、破れたフィルムにドライヤーかけて寝ようとしたが寝られない。(隣のチームもトラブルがあったのかずっと作業していてうるさかった)ひたすら明日の動きをイメージして思いついたことをメモに残していた。窓枠とクリスタルテープの貼り方はこの時に変更した。

7/30

4時30分頃テントから0胴を出して翼を差し始める。やっぱり0-1がおかしかったので、エポで無理やりくっつけた。解体がしづらくなったのは申し訳ない。1-0-1を差し終わった後カメラやマイクのつけなおしでごたついた。その後1-2を差すがR1-2もおかしい。半分クリスタル貼ったがずれていた。5分エポを作る余裕はなかった。2-3を差し、ウィングレット、窓枠閉じなど順調に進む。ノーツがずっと飛んでくれたので時間の余裕はあった。日が昇ってきたので遮光シートをかけなおすくらいには。

10時くらいに滑空機部門開始。遮光シート外して桟橋をわたる。何回わたってもワクワクするよね。プラホついて0-1の窓枠を閉じて主翼は完成。ここまで本当に長かった。

ゲートオープン。結果はまあ、ご存知のとおり。

着水後は何が起こったかよくわからなかった。機体が引き上げられて解体作業しようと思ったが大破した主翼を触って俯いていただけだった。

「あれ以上の主翼は自分には作れん、すまん。」

と繰り返していた。年間200日を超える作業。3月は29/31日作業場に行き、心は壊れても体は壊さない程度に作業した。「苦労して綺麗な機体を作ればきっとよく飛ぶ」という考えが甘かった。今回の鳥コンで初めて涙を流した。誰かが背中をさすってくれていた。誰だったんだろう、ありがとうございます。

~ここでメモが完全に途絶える~

 たいしたこと書いてなくてさぞ面白くなかったでしょう。ここまで読んでくれてありがとうございます。同期にも恵まれ、QX-23は本当に楽しかったです。焼きではいろいろありましたね。3回の桁焼きでいろいろ問題起こしたり、極寒の中胴接焼きの積層を外でしたり、上反焼きではパーテーションが飛んできて接合した桁を折ったり。6か所の差ししろ調整、2月中旬から1か月半という相当なハイペースでリブを作りました。接合部分にはおさむ君とカーボンリブを導入しました。妥協することも多かったですが、自分が作れる限界の主翼を作れたと思います。24の主翼班長は空力設計も兼任するとのことでしんどくならないかが心配です。リブ付けの方法も見直したいとか。主翼の同期や後輩達よ、支えてあげるんだぞ。自分もたまに手伝いに行くつもりだけど。

(10/27 追記) 久しぶりにこのメモファイル開いたんですけど、懐かしいですね。今も頻度は下がったとはいえ、普通に作業場に行っています。ちょっとした雑用するだけで後輩にすごく喜ばれます。今週末は胴体焼きをするらしいです、何か持っていきましょうかね。

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