この記事では、焼きのなかでも、準備について説明していくよ!
■目次
■1.準備
■2.積層
■3.焼き
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■焼き・1.準備 コンテンツ
1-1.部屋の清掃
1-2.チャンネル材のセッティング
1-3.楕円つなぎ
1-4.バギングフィルム巻き
1-5.離型フィルム巻き
1-6.土禁
焼きの準備って?
リブ材・後縁材の焼きはおおまかに3工程で行われていましたが、
スパーの焼きの場合はもう少し手順が多いですね。
それでは具体的に見て行きましょう!
ここはリブ材・後縁材焼きと同じですね。
清掃については、チャンネル材のセッティング、土禁の前には特に入念に清掃します。
また、チャンネル材は大事に!扱いましょう。
またいだら募金と言われています(・∀・)
0胴焼きのチャンネル材のセッティングは、リブ材・後縁材とは異なるので、
その点について見て行きましょう。
0胴焼きの場合のチャンネル材のセッティング
0胴焼きでのチャンネル材は、スパーをまっすぐ焼くための台として使われます。
・チャンネル材をつなぐ
スパーをまっすぐ焼くためには、その台となるチャンネル材も直線が出ている
必要があります。
そのため、4m・2mのチャンネル材をつないだ後に、メーターで直線が出るようにセットします。
・チャンネル材を固定
まっすぐつないだチャンネル材を、動かないように固定します。
作業場の床は水平が出ていない!ので、新聞や広告を使ってチャンネル材と床の
隙間による歪みを補正しながら、ガムテで固定します。
さて、ゴールデンペアによって作られた楕円を、一本のスパーの形になるように
つないでいきます。
完成した楕円に、凸凹の形でほぞが作られているのは見ましたか?
チャンネル材を繋ぐ前から、楕円をつなぐ作業は進められてましたね。
ここで楕円をつなぐ際のポイントは以下のとおり。
・楕円に引かれた、短軸・長軸上の線を直線になるようにつなぐ
・楕円のつなぎ目に、段差を極力つくらない
・楕円にやさしさをもって接する(凹ませてはならない)
・楕円の長さが3~4個を超えると、チャンネル材の上で回す際には複数人で
・またがない!
さて、作業場に真っ白いスパー(の芯)が作業場に現れましたね。
ここから、プリプレグ積層に向けての準備を始めます!
・バギングフィルム
バギングフィルムってどんな役割をしてるのか?です。
九鳥では、楕円形を維持しながらプリプレグを焼き固めるために、楕円形の発泡
ブロックの上でプリプレグを真空パックの状態にしています。
このプリプレグを真空パックするフィルムが、バギングフィルムなんですね。
・どんなふうに巻いていくのか
この段階で楕円に巻きつけるバギングフィルムは、楕円の長軸・短軸に両面テープを
貼り、この両面テープに沿って、楕円上にしわができないように、バギングフィルムを
張り付けていきます。
ポイント:
– バギングフィルムを伸ばして貼る
– 両面テープとバギングフィルムの接着面にしわを作らない
(しわがあると、真空状態にできません!)
– バギングフィルムに決して穴を開けていけない
(どこかに穴が開くと、真空状態にできません!)
(しかもこの穴はなかなか見つけられません!!)
このフィルムが貼り終わると、楕円の両端に、キャンディ(と呼ばれるバギングフィルムの
余白のようなもの)をつくり、フィルム接着面のすき間を埋めるためにシリコンを打ちます。
この時のシリコンは、できるだけ少なめに!
バギングフィルムを短く切って、シリコンによる凸凹を小さくしましょう。
真空パックするためのバギングフィルムに直接プリプレグを貼り付けると、
プリプレグに含まれるエポキシ樹脂によって、焼き後にプリプレグからフィルムを
剥がすことができません。
バギングフィルムとプリプレグをはがしやすくするために、離型フィルムを貼り付けます。
ポイント:
– バギングフィルムと同様、両面テープとフィルムの接着面にしわを作らない
– バギングフィルムでできた悲しみ(※しわ・波のこと)を削減しましょう
ここまでして、やっとプリプレグを積層するための土台が仕上がりました。
積層は、この楕円に対して行われます。
土禁については、リブ材・後縁材焼きのときと同じ!
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以上が、積層・焼きまでの準備となります。
プリプレグの積層は、次の記事で。
つづく。
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■目次
■1.準備
■2.積層
■3.焼き