Ω^(-1)RIです。こんな虚無感は生まれてこの方初めてだ……。
もうなんか寂しくて死んでしまうかもしれん。
寂しさで死んだ場合は死因は「寂死」ってなるんやろか。まぁどうでもいいか。’,’まずはカウル班の話から。
今年のカウルの一番大きな変更点は、表面をオラカバからスプレー塗装に変えたところです。
オラカバだとシワができて空気の流れがあまりよろしくないだろうということから、
オラカバを内側に貼って、表面は発泡にサーフェーサー+塗料を塗ろうというものです。
しかし実際にやってみると、削っている途中で発泡の粒がとれて無数の穴が空いてしまいました。
いろいろ試行錯誤はしてみたものの、結局最後まで穴を開けない方法、穴を埋める方法は発見できませんでした……。
しかし、見た感じでは前年までのオラカバ表面よりは良いものができたと思います。
今後、試作を通してよりよい表面になるような方法を探っていこうと思います。
そのほかの点についてはかなり良い具合でできたと思います。
・まず、人がちゃんと入れた。
・取り付け用のブロックを縦割りから横割りにした。
・社長の表面に耐熱スプレーをしておくことによって、透明度の高いキャノピーができた。
・キャノピーの素材に関して、曲率に応じて塩ビ(重い/曲げやすい)とPET(軽い/曲げにくい)を使い分けることによって、軽量化に成功した。
・キャノピーが軽くなったので、カウルの前部をスタイロで補強する必要がなくなった。
・ふたの部分を一つのパーツにすることによって、ふたの製作を独立して行うことができた。(でもちょっと脆かったかも。)
つぎに、来年への課題などなどですが、
・発泡の穴をどうにかする。
・キャノピーのパーツは端をテープか何かで保護してやらないと安全審査で少し怒られる。
・キャノピーはパーツの分け方によっては全てPETでできてしまうかもしれない。
・乗り込み時にパイロットがふたを蹴ってしまったらしい。→あと100mm長くしようかな。
・撤収時にカウルを切ってみたら厚さが平均して10mm程度だった。これならば内側のオラカバは不要なのではないか。
・今年はデザインの塗装で少し失敗した。
で、班員riezooといとぅーんについて。
二人とも本当に良くがんばってくれました。
riezooはまず何よりもカウル班の雰囲気をよりよいものにしてくれていました。
また、製作面でもいろいろと助言をしてくれて、本当に助かりました。
特に琵琶湖では空回り気味だった自分をよくサポートしてくれました。
いとぅーんも2年生ながらに毎回作業に参加し、さらに夜遅くまで残っていっしょに作業をしてくれました。
この頑張りがなければ今年のカウルの出来はなかったと思うし、さらにはチーム全体の作業も遅れていたと思います。
来年はカウル班の新班長として大いに期待します。
で、次に全体のことについて。
まず最初に、今回の琵琶湖では全体的に元気がなくて申し訳ありませんでした。
精神的に参ってた部分が多かったです。
まだまだ修行がたらんのぅ。
今年の結果は約40m。これに満足している人は誰もいないと思う。
アナウンサーかだれかが「去年よりも少し記録を伸ばしました」とか言ってた気がするけど、
失敗は失敗。記録なんてあってないようなもの。
今年は本当に飛べる気しかしなかった。
プラットホームの端に立って水面に浮かんでいる機体を見ても、まだこれから浮き上がってさらに遠くへ進んでいく気がした。
少しして現実が見えてきた。今年は悲しみよりも先に、次の年への心配・不安が浮かんできた。
プラットホームから降りて、引き揚げられた機体を見たとき、やっと悲しみが沸いてきた。
機体が飛ばなかったことへの悲しみに加えて、もうこのメンバーで機体を作ることはないということを考えたときの悲しみがあった。
特に同学年が一人抜けることは大きかった。
今の4年全員が参加して作った機体で記録を作って喜びを分かち合うことはついに達成できないまま終わってしまった。
ここで、機体を撤収しているときに、垂直尾翼を持ってトラックへと走っていくあきえもんが戦国大名に見えて、悲しみの中でも( ´,_ゝ`)プッって思ったことをここにこっそり付け加えておく。
そして夜には飲み会。ここでは自己紹介があった。
ここでナガーノが「先輩たちが鳥人間に熱中している理由が分かった気がする」みたいなことを言ってくれた。
自分たちの頑張りによって、こうやって鳥人間の魅力を分かってくれた人が一人でもいるのならば、この一年は無駄ではなかったのではないだろうか。
それと同時に、鳥人間の情熱、技術が下へ下へと受け継がれていれば、来年QX-07が飛んだときには、それは今年卒業の3人を含む、今までチームに関わった全ての人の力で飛んでるということになるのではないだろうか。
そう考えると報われた気がした。
今はまだ悲しく辛い記憶でしかないけれど、これは将来かけがえのない大切な思い出になると思う。
そんな2006年度でした。
……うわ、長っ!