尾翼試験を無事パスし, 安堵している清水です. ここからが本番だと思うとやってしまったとも思えてきます. 第3回のTFは過去最高に楽しかったです. なるべく次のテール持ちの参考になるように報告します.
振り返り
1~4本目 最初は走る練習としてゆっくりめで走りました. 序盤からあまり浮かせないようにピッチは抑え気味で走りました.
5, 6本目 ここからテールを下げて浮かせにいきました. 結構すぐに浮いたので, ビビッてテールを棒で押し上げてしまいました. すると機体がスピードを持って降下し, キャッチが難しいようでした(当たり前). 長く浮かせるためにも, 減速後も機首を下げ過ぎずにフレアを打つように言われましたし, 自分もそうしようと思いました.
7本目 機体が浮いても, テールを保持し続けてしまいました. 機体はゆっくりでしたが明らかに失速し, ほぼ墜落するような挙動を示しました. スピードは出ていなかったのでキャッチはできましたが, 衝撃は強そうでした. 風が吹けば機体が煽られそうだったので, 個人的にはこれが一番怖かったです. しかし機体の幅広い迎角での挙動が確認できたので, 次から棒を使えばうまく操縦できるなと確信できました. まるで揚力曲線が頭の中に描かれたようでした.
8本目 最初は右手でテールを持って走りスピードにのってきたらテールをゆっくり下げ, 浮いて届かなくなってから左手に持っていた棒でピッチ操作をしました. 正面からのカメラ映像でピッチがピクピクしているのが分かると思います. 自分とキャッチャーの減速に合わせてピッチを操作し, エネルギーを殺しながら機体も減速させました. 結果的に滞空時間も伸びました. その代わり減速距離も伸びました. キャッチの直前に失速して機体が落ちるような挙動を示したので次からは失速ギリギリ(というか緩い失速中に)少しテールを上げて降下率を一定に保とうと思いました. このあたりから, QX-19は思うがままに動いてくれました.
9本目 8本目までの反省点を踏まえて操作しました. このあたりから余裕が出始めて, 前を走る機体保持のみんなも見えるようなりました. 二段上半を有する翼は風を懐柔していました.
10本目 おそらくQX-19ラストフライト. ナイスキャッチ! 緑の山々を背に白い機体が有終の美を飾りました.
その他気づいたこと
興奮しすぎてクサい文章になってしまいましたが, 本当に楽しい飛行試験でした. かなりうまくいったといえます. ただ一つ思ったのは, 機体が浮き始めてからバンクしなくなったので, 今までにもあった謎のバンクは, 走る時に機体が浮き始めてからも保持する人がつかんでしまっているのが原因ではないかということです. 機体の大きさから考えて, 1人でもつかんでしまうと大きくバンクしてしまうと考えられます. 最後になりましたが, 飛行試験にご協力いただきありがとうございました.