QX-25脚班班長の伊藤です。ざっと一年間と鳥コン本番の振り返りを自分が考えていたこととか思っていたことメインで書きたいと思います。半分思い出話も入るかもしれませんがご容赦ください。
一年を振り返って
あっという間の一年間でした。通常よりも一年早く班長を務めることになり、やはり不安が大きかったですね。設計から製作・運用まで、すべてにおいて不安でした。班長になるかもしれないと聞いて、なるべく作業に参加しようと心がけていましたが、全ての作業に参加できていたわけではなかったので。
僕にとって大きかったのは、QX-25 設計・尾翼班長と一緒にやった(やらせていただいた)TF用の脚の試作です。秋TFに向けてトーイングできるような脚を作りました。今考えると、これやってなかったら結構やばかったかも・・・って思います。経験が乏しく、ぺーぺーな僕にいろいろ任せていただいたことにとても感謝しています。
その後脚本体やマウントの設計・製作に入りました。頼もしい先輩方にいろいろ教えていただき、助けていただきました。今年はP含めた重量が増加したので、脚の積層もすこし増やしました。いよいよ焼き。やっぱり積層は楽しい!!!積層に関しては、同期には負けない自信があります。脚の各パーツをあらかた作り終えて、それを一つに合わさったときの感動は忘れられないですね。
そして脚が完成し、脚蓋電装試験の始まり。脚蓋電装試験は毎回本番のつもりで臨んでいました。比較的順調に脚蓋電装試験を進められたんじゃないかなと思います。
本番を振り返って
緊張してたし、とにかく不安でした。前班長の、「直前になると、設計の値大丈夫かなとかいろいろ不安になってくる」という言葉を身に染みて感じました。心配性なこともあってか、数日前から夜あまり寝れませんでした。
ここからはなんとなく時系列順に
土曜日の朝湖岸へ到着し、積み下ろしをしや0胴組んだ後、脚のみでの動確をしました。めちゃくちゃ緊張しました。まずトラブルが起こるとしたらここだと思っていたので。しっかり動いてくれて一安心。その後の脚蓋電装試験も順調。よしよし。確かこれぐらいのタイミングでOS-1がおいしく感じた。やばいと思って、水分塩分しっかりとった。このときは頭の中は、脚のことしか考えていなくて水分補給が少しおろそかになっていた。気を付けよう。
土曜日夕方安全審査。今年は去年言われたところはすべて対策しておきました。脚はほぼノータッチ。ちょっと見たくらいだったと思います。その後の脚蓋電装試験も順調。ここらでちょっと順調すぎて、逆に不安になりました。お風呂入っている間とかは、ずっと漏れがないか考えていました。
お風呂・飯いって就寝。今年の湖岸は涼しくて快適でした。涼しい超えてちょっと寒かった時間帯もあった気がします。
日曜日 朝3時に起きて脚蓋電装。これも順調。時間があったので脚に関するところ全てを手で触って確認しました。3周くらいした気がします(心配性発動)。
そしてプラホに向かって移動開始。道中何回か脚蓋電装と脚回りのチェックをしました。プラホが近づくにつれ、緊張が高まっているのを感じました。
いよいよプラホ上へ。脚のチェックを後輩二人に任せ、僕はその後ろから二人に声をかけて確認するという形をとりました。このとき落ち着いて確認しよう的なことを言ったような気がしますが、半分自分に言い聞かせてました。尾翼付近の人が離れ始めたのを確認して、脚も最終チェックをし保持から離れました。あとはぜっっったいに折れるなよと念を送りながら、見守りました。脚をずっと見ていたので、飛び出すの忘れてました。
フライト後、安堵感とともに疲労感がどっと押し寄せました。そのあとなんとなく頭まわってなかったです。その後機体回収。脚周りに異変はないことを確認しました。
来年に向けて
僕はQX-26でも脚班長、そして新たに構造設計を担当させていただきます。二年間班長をできるのはなかなかない機会だと思うので、この機会を活かして試作・製作を頑張っていきます。そして構造設計として、優勝できる機体を作ります。今後とも九州大学鳥人間チームをよろしくお願いいたします。